20代夫婦が選んだのは、ローコスト注文住宅だった
「どうせウチみたいな年収じゃ、建売が限界でしょ」なんて思っていましたが、建売は建売で立派な新築住宅だし、家を買うってすごいことだよなって気持ちももちろんありました。
これは、当時27歳だった私(妻)の正直な気持ちでした。 夫は28歳、営業職で年収は350万円ほど。若さもあってまだ安めですが、これから多少なりとも昇給していくのかな…と期待はしています。ただ、こんなご時世ですし、大きな伸びはあまり期待できないかも…という不安もどこかにありました。私は育休中で、前年の年収は100万円ちょっと。収入に不安はあるものの、それ以上に娘のことを考えると、今の環境をずっと続けるわけにはいかないと思っていました。
娘はまだ1歳。今住んでいるアパートでは、物音に気を使いながらの生活で、そろそろ限界かも…と感じていた頃です。
建売見学で気づいた「違和感」
最初に見に行ったのは、駅から徒歩15分の分譲建売。 価格は土地込みで2,980万円。外観も内装もきれいで、パッと見た感じでは「これでいいかも」と思いました。
でも、実際に中に入ってみると、違和感がありました。
- リビングが狭く、ソファを置いたらダイニングが窮屈になりそう
- 収納が少なく、子どもの成長を考えると不安
- 洗濯動線が悪く、毎日のことを想像するとちょっと億劫
「これって…本当に私たちに合ってる?」
なにより、一括で開発された分譲地で、周囲の家がどれも同じように見えてしまい、なんとなく“自分たちらしさ”が感じられなかったのも引っかかりました。
帰り道、夫も同じようなことをぼそっと言いました。
注文住宅は“高嶺の花”だと思っていたけれど
そんなとき、SNSで「資料請求してみたら、意外と安く建てられた」という投稿を見かけたんです。
半信半疑で申し込んでみた【タウンライフ家づくり】では、まず希望条件を入力すると、それに対応できる複数のハウスメーカーや工務店の一覧が表示されました。 その中から「ここ良さそう」と思える会社を自分たちで選んで資料請求する仕組みなので、受け身ではなく、納得感を持って比較ができたのも安心でした。 私たちは、価格帯が明示されていたり、子育て世代向けの施工実績が豊富だったりする会社を中心に選びました。
届いた資料の中には、建物価格1,600万円台(延床30坪程度)のローコスト注文住宅プランもあり、 土地はやや郊外寄りで1,500万円台。駅からは徒歩20分程度と少し距離はありますが、静かな住宅街で子育てにはぴったりの環境でした。 しかも、【タウンライフ家づくり】では土地探しもサポートしてくれて、提案の中に土地情報も含まれていたのがありがたかったです。 なにより“自分たちの暮らしに合わせた間取りが届いたこと”が衝撃でした。
ローコスト注文住宅に決めた理由
- 家事動線が考えられていて、洗濯や料理のストレスが減りそうだった
- 自分たちで壁紙の色やフローリングのトーン、天井や建具のデザインなど細かい部分まで選べる楽しさがあった
- 土地+建物で3,200万円以内に収まるプランだった
- 収納が多く、生活感が出にくい工夫がされていた
もちろん、豪華な設備はありません。 キッチンもお風呂も、グレードは高くないですし、床材や建具も“選べる範囲は限られている”という印象でした。 でもその分、総価格はぐっと抑えられていて、私たちでも無理のない予算に収まるようになっていました。
夫も「全部が新品ってだけで、気持ちがいいよね」と言っていましたし、最新の設備に統一されているだけで気分も全然違いました。
グレードは最低限かもしれませんが、壁紙の色やフローリングの質感、収納扉のデザインまで、自分たちの生活スタイルや好みに合わせて選べる楽しさがありました。 全部が自分たちの選択で構成されているからこそ、住みはじめてからの満足感も格別です。 古いものを我慢して使うのではなく、自分たちで選んだ“新しい暮らし”がそこにある──それが一番の魅力だったのかもしれません。
何より、「建売を妥協で選ぶ」よりも、「納得して注文で建てる」ことに、私たちは価値を感じたんです。
注文住宅にしてよかったこと
今は新居に引っ越して数ヶ月。 娘はリビング横の小さな畳スペースがお気に入りで、毎日おもちゃを広げて遊んでいます。 お昼寝のときもそのまま寝かせられるので、家事の手を止めずに済むのが助かっています。
夫は、土日の朝にウッドデッキでコーヒーを飲むのが習慣になり、晴れた日は娘と一緒にシャボン玉をしたり、簡単な朝食を外で食べたりと、ささやかな“わが家時間”を楽しんでいます。
私はというと…洗濯が苦じゃなくなりました(笑)。 回遊動線のおかげで洗濯機から物干し場までの動きが本当に楽で、洗濯物を抱えて家の中をぐるぐる歩き回る日々から解放されました。
「建売じゃなくて、私たちの暮らしに合わせた家にしてよかった」 そう思える日々です。
比較して初めてわかることがある
注文住宅は、確かに手間もかかるし、最初は敷居が高く感じるかもしれません。 でも、比較してみないと「本当に合ってるかどうか」って、わからないものです。
建売は悪くない選択肢。でも、“私たちにはちょっと違った”。
あのとき資料請求をしていなければ、建売を買って後悔していたかもしれません。
家づくりは、一生に一度の大きな選択。 だからこそ、比べて、考えて、納得してほしいと思います。