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知らないと損する!注文住宅の修繕費と保証制度の落とし穴|10年後に慌てない“備え”の話

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「新築だからしばらくは安心」——そう思っていたのに、築10年を過ぎたころから、突然の出費ラッシュに直面する人は少なくありません。

注文住宅を建てる際、多くの人が注目するのは“建てるときの費用”と“月々のローン返済”ですが、「10年後にかかるお金」までは意識が及びにくいものです。

この記事では、年収400万円台で家を建てた人が“あとで困らないために”押さえておきたい、修繕費と保証制度のリアルを解説します。


1. 築10年で始まる「修繕の波」

新築当初はピカピカだったマイホームも、時間とともに確実に劣化していきます。 特に築10年を境に、「そろそろメンテナンスが必要」という指摘が増えてくるのが現実です。

外壁の色あせ、コーキングのひび割れ、雨樋の劣化など、見た目の変化に気づき始めたら注意が必要です。 さらに、目に見えない配管や設備系の老朽化も進んでいる可能性があり、放置すると大きな修理費が発生します。

代表的な修繕項目とタイミングは以下の通り:

修繕内容 タイミング 概算費用
外壁塗装 築10~15年 約100~150万円
屋根の補修・塗装 築15~20年 約60~120万円
シロアリ防除 5年ごと 約10万円/回
給湯器交換 築10~15年 約20~40万円
水回り機器の交換(キッチン・トイレ) 築15~20年 1か所あたり30万~

これらは“突然やってくる高額出費”であり、あらかじめ積立をしていないと家計に大打撃を与えます。 築10年までは平穏でも、その先には確実に「住宅の節目」が訪れることを忘れてはいけません。


2. 「10年保証」は万能ではない

注文住宅には法律で定められた「住宅瑕疵担保責任保険(10年保証)」がありますが、実際にカバーされる範囲はかなり限定的です。

これは“最低限の品質”を保証する制度であり、以下のような日常的な劣化や不具合には基本的に対応しません:

  • 自然劣化による塗装のはがれや外壁の変色
  • 設備機器(給湯器・換気扇・IHコンロなど)の故障
  • 地盤の沈下や傾き(地盤保証は別途契約が必要)

また、10年保証の“起点”は引き渡し日からのカウントなので、契約や着工が早くても保証期間は変わりません。 保証を過信していて「え?これ保証外なんですか?」と慌てる人は非常に多いため、早めの理解が重要です。

▶ 延長保証を有償で契約できる住宅会社もあるため、契約時に“無料保証の範囲”と“延長保証の条件”はしっかりチェックしましょう。


3. ハウスメーカーと工務店で異なる「点検体制」

アフターサービスは、会社によって大きな差が出る部分です。

大手ハウスメーカーの場合、以下のような手厚い点検体制が整っていることが一般的です:

  • 引き渡し後の3か月・1年・2年・5年・10年点検
  • 専門スタッフによるチェックと報告書の提出
  • アプリやマイページでの履歴管理・予約対応

一方で、地元の工務店では「点検は無料だが簡易チェックのみ」「都度呼ばないと来てくれない」「そもそも点検制度がない」といったケースも見られます。

もちろん地域密着の工務店には柔軟な対応力や親しみやすさという利点もありますが、“引き渡し後の支援体制”を契約前に確認しておくことが安心につながります。

▶ 「家を建てる」だけでなく「住んでからの対応力」まで見て、信頼できる会社を選びましょう。


4. 修繕費は“月1万円”を目安に積み立てを

「備えあれば憂いなし」という言葉の通り、将来の修繕費に向けた積立は、マイホームを守る最大の武器になります。

とくに年収400万円台の家庭では、急な100万円単位の出費は家計を直撃するリスクが大きいため、コツコツとした準備が欠かせません。

【モデル例】

  • 月5,000円積立 × 12ヶ月 × 10年 = 60万円
  • 月1万円積立 × 12ヶ月 × 10年 = 120万円

外壁塗装・設備交換のタイミングでこの金額があると、“持ち出しゼロ”で対応できる可能性も。 積立は口座分けやつみたてNISAなど、自分に合った形で継続するのがポイントです。

▶ 車の車検や子どもの学費と同じように、「家の将来費用」も定期支出として想定しましょう。


5. まとめ|“建ててからのお金”にも目を向けよう

「マイホームを建てる」ことはゴールではなく、維持することが本当のスタートです。

住宅ローンの返済と同時に、維持・修繕・メンテナンスという“見えない出費”がのしかかってきます。

とくに年収400万円台の家庭にとっては、1回の修繕費が家計に与えるインパクトが非常に大きいため、建築時から「備える意識」を持っておくことが重要です。

👉 修繕費や保証制度についても、最初の住宅会社選びの段階から確認し、長く快適に住める家づくりを意識しましょう。

👉 資金面の計画に不安がある場合は、「タウンライフ家づくり」などで“アフター対応の比較”も依頼できると安心です。


次は「注文住宅の保証制度を比較するチェックポイント」や、「修繕積立の始め方と家計管理術」などの関連テーマへ進むと、さらに理解が深まります。

 

※本記事は、年収400万円台で家づくりを検討するご家庭を想定し、実際の体験談や事例をもとに再構成したフィクションです。実在の人物・企業とは関係ありませんが、できるだけ現実に即した内容で編集しています。

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